■『戻って来た者の信仰』
「立ち上がって、行きなさい。
あなたの信仰があなたを救った。」
(ルカ17:18)
十人の人が癒されました。癒されるために、必死にイエスに依り頼む信仰がありました。「イエスさま、先生、どうか、わたしたちを憐れんでください」と、声を張り上げました。(ルカ17:13) また、イエスの言葉に従う信仰もありました。「祭司たちのところに行って、体を見せなさい」と言われて、十人が一緒にそのとおりにしました。そして、祭司たちのところへ行く途中で清くされました。体が癒されたことを知りました。九人の人々はそのまま祭司たちのところへ向かい続けました。それがイエスの言葉に従うことであり、癒された人々にとって必要な手続きでした。(レビ13~14章)
しかし、一人の人がイエスのもとへと戻って来ました。イエスへの感謝が心を満たしたからです。「その中の一人は、自分がいやされたのを知って、大声で神を賛美しながら戻って来た。そして、イエスの足もとにひれ伏して感謝した。」(ルカ17:15~16) ここにあるのは、魂の救いの始まりです。イエス・キリストを知ったのです。
キリストの足もとにひれ伏す感謝は、信仰を歩み続けるために基本的なものです。日々、そのようにキリストを知ることこそ、神の知恵であり力です。「どんなことにも感謝しなさい。これこそ、キリスト・イエスにおいて、神があなたがたに望んでおられることです。」(第一テサロニケ5:18) 聖霊がそのような感謝へと進むのにふさわしく、日ごとに主の言葉をことごとく思い起こさせてくださいますように。(ヨハネ14:26)
感謝に満たされてひれ伏す人に、キリストは「行きなさい」と言われました。人々の間で、その魂の救いを生きる者としての新しい生活が始まります。今日、私たちも同じです。
「立ち上がって、行きなさい。
あなたの信仰があなたを救った。」